『「ぶっちゃけ、0円でずっと使われても困る」と三木谷社長 楽天モバイルは4000億円の赤字 有料化で改善へ』(2022年05月13日 ITmediaNEWS)
『楽天モバイル“0円撤廃”で業界に波紋 常識を覆す新プランは受け入れられるのか』(2022年05月14日 ITmediaNEWS)
驚きというよりは、「まあ、それはそうなるよね」
何度か、記事にあげているように無料で提供できるサービスはないのに「無料」にしているのは理由があるわけです。
その理由がなくなった(もしは、見通し通り採算が合わない)場合には、辞める人が多少出たとしても、当たり前に料金を取り始めます
携帯は、依然と違い乗り換えしやすくなっているので、サービスが嫌であれば、別のサービスに移ればいいのですが、基幹システムであれば、そこに入っているデータを取り出す機能がなければ、そう簡単に乗り換えるという事はできないわけです。
三木谷氏本人がいっている通り「いいサービスを提供するという意味では、適切な価格で提供していくというのは妥当な話」ということですね。無料でいいサービスはできないわけです。自分で始めておいて「いまさら!?」とはなりますけど。
『1GB以下を0円にする大盤振る舞いぶりは、当初から継続が懸念されていた。これに対し、楽天モバイルは、楽天経済圏全体での収益を上げ、他のサービスで収益を補うビジネスモデルを描いていた。UN-LIMIT VI発表直後に行ったインタビューでも、同社のCMO(Chief Marketing Officer)を務める河野奈保氏は、「今まで楽天の他のサービスを使っていなかった方が、楽天モバイルから楽天エコシステムに入ることも数とはしては多い」とコメント。「このプランはアグレッシブすぎるわけではない」と語っている。』と書いてあるように、あたかも他のサービスで金額が補えるから無料で出来るような発言というのは、他の無料サービスもよく使う文句です。
しかし、楽天ほどの大企業であっても、そのような事は難しいわけです。
漫画などは、元々広告ビジネス的な部分があるので、無料などとは親和性が高い部分もあると思いますが、ネットワークや、基幹システムなど、広告ビジネスから遠いところにある事業に関しては、単に顧客を獲得するための釣りとして使ったと判断するのが妥当なところだと感じます。
株式会社OneTerrce
スクールソリューション部
井上 智之