【導入事例#4】地域と一緒に歩んでいく日本語学校づくり

導入事例インタビュー4校目は、HISAE日本語学校北海道とまこまい校様(北海道苫小牧市)です。2023年4月に開校予定であり、国内でも珍しい「特定技能コース」を開設するなど、卒業後の日本国内での就労のためのサポートに力を入れています。開校準備中である2022年7月よりWSDBをご導入いただいております。今回は、運営母体である株式会社久恵比寿代表取締役の畑中稔様と、校長の五十嵐啓子様にお話をお伺いしました。

―今回、開校に至った経緯を教えてください。

 

畑中様:まず、地域の人口減少を抑制したいと思っています。弊社の本業は飲食業なので、人口が減れば当然お客様も減りますし、働き手も減ってくるということで、そこをどうにかしたかったという想いがあります。

 

また、当校の母体の飲食業ではすでに外国人の従業員の方を雇用しているのですが、日本語やいろいろな知識がもう少しわかっていれば、もっと活躍できたのではないかという想いがありました。地域の人口減少という広い視点で見るのももちろんですが、外国人の方々が活躍するためには、学習環境を提供するなどの支援が必要であると考えています。そのため、日本語学校で外国人の方々に、就労前に日本語力を高めてもらおうと、今回設立に至りました。

-貴校の特徴はどのような部分でしょうか。

 

五十嵐様:全国的にも「特定技能」をコースとして明確に打ち出している学校は非常に少ないと聞いているので、この点は大きな特徴だと思っています。

 

畑中様:校舎は元々料亭だった建物を改装しました。日本文化といいますか、しつらえの部分に関してはすぐに感じていただけるような校舎になっています。20畳以上の和室がある学校って、そうないはずだと思います。

-今回、WSDBの導入に踏み切った理由を教えてください。

 

畑中様:今回当校で在留資格申請等の事務を担当する職員が、以前勤めていた学校でWSDBを使っていて、後押しがあったのが一番大きいです。僕も自分で学生管理システムをインターネットで色々調べたのですが、WSDBは説明がわかりやすかったというのもあります。正直、どのシステムを使っていいかわからなかったのですが、職員の後押しもあり、今回WSDBの導入に踏み切りました。

―WSDBの中でどのような機能が役に立っていますか。

 

五十嵐様:まだ授業が始まっていないので全体的な感想を言うことは難しいのですが、申請業務に関しては非常に便利だと思います。申請者情報がWSDB上で一括管理できることや、入力した情報が申請書類に一気に反映される点など作業効率の良さはあると思います。全員が同じ情報を参照するので、ミスが見つけやすく、ヒューマンエラーが起こりにくいという点も役立っています。

 

もう一つは、One Terraceさんとシステムの活用について相談できるので、当校が「どのような仕組みで授業を行いたいか」に沿ってシステムの設計や支援をしてくださるのはありがたいです。特に、当校は特定技能向けのコースなど、通常の日本語学校とは少しカリキュラムが異なる部分がありますので、ご相談にのっていただけるのは、非常に心強く思います。

 

畑中様:情報閲覧の権限の管理等もできるようになっていたり、クラウド上で動いたりするのは、コロナの状況で在宅しないといけないなどの場合でも、柔軟に学校側が動くことができます。セキュリティもしっかりされているので、情報が守られている環境もいいと思います。

―今後の貴校の展望について教えてください。

 

畑中様:地域に根差した日本語学校を目指しています。もちろん地元の方に受け入れてもらうためには時間もかかりますし、学生と地域住民の皆様の交流の回数や、一緒に過ごした時間が多ければ多いほど、重要なファクターになると思っています。日本語学校が元々ない地域だったので、外国人に対する色々なご意見はあると思うのですが、地域のイベント等に積極的に参加したりして、少しずつそういうことも解消できればいいかなと思います。

 

学生の卒業後の進路は主に就職を目指してはいますが、もちろんうちの会社に就職するための学校ではありません。外食産業以外でも様々な就職先が考えられますが、できればこの苫小牧エリアで就職をして、定住をしてもらいたいと考えています。単なる労働者を輩出するのではなく、企業の中でしっかり活躍できる人材を育てていきたいという想いがあります。たくさん面接をした中で、日本で働くということを夢見ている学生たちが多いなという実感がありますので、その夢の実現を、学校も一緒に達成していきたいです。

▼WSDB注目ポイントピックアップ!

【学校形態や運用方針に柔軟な対応が可能】

WSDBでは、様々な学校形態やシステムの活用方針に柔軟に対応できるよう、日本語教育機関向けや専門学校本科向け、在留資格管理に特化したバージョンや大学向けをご用意しております。

 

また、遅刻のカウント数や成績のつけ方等、様々な項目を学校様独自で設定いただけるようにしており、学校様に寄り添ったシステムを目指しております。

【編集後記】

今回は開校前の学校様にインタビューをさせていただきました。これからどんな学生が育ってほしいか、その学生が地域に対してどんな影響を与えるのか、たくさんの期待を寄せているのと同時に、学生に寄り添った体制を整えられているのが印象的でした。

最近導入いただいた学校様に、導入のきっかけをお伺いすると、「すでに導入している学校からいいシステムがあると紹介してもらった」、また今回のような「職員が前の学校で使っていた」というような、口コミに後押しされたケースが非常に多くなってきています。多くの方から信頼をいただいているシステムとして、引き続きよりよいものをご提供できるように努めていきます。

 

株式会社One Terrace

スクールソリューション事業部

松本梨央

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