【導入事例#5】複数校での導入メリット・「人に依存しない」体制づくり

導入事例インタビュー5校目は、学校法人アリス国際学園様(石川県金沢市)です。2019年11月より、グループ校3校でWSDBをご導入いただいております。今回は、専門学校アリス学園教頭の道上様にお話をお伺いしました。

―まず、貴校の特色についてお伺いできますでしょうか。

 

社会福祉法人と学校法人を合わせ持つグループなので、介護福祉学科と日本語学科が共存する学校であること、さらに国際ビジネス学科も設置し、外国人材が日本で活躍できる道を作っています。

 

私たちは留学希望者が母国にいるときから、選考を代理店を使わずに自分たちで行い、日本語学科で受け入れて、専門課程に進学をして、就職のマッチングも「就職支援センター」を設けてミスマッチが起こらないように工夫をしています。就職後につまづいてしまったときの相談相手になったりするなど、入口(留学前)から出口(留学後)までの学生のサポートを一貫して行っています。

 

また、金沢という文化都市で、観光資源を活用しながら学生が活躍できる場を作っていることも特徴かなと思っています。

ー学生情報の管理について、WSDBを導入されてから2年半程度経過しますが、導入前の問題点等はどういったところだったのでしょうか。

 

学生を受け入れる部署は国際部、受け入れた後は教務部や学務部、就職支援センター等でそれぞれ管理するのですが、それぞれがいろいろなファイルを管理しているので、「○○の情報は●●さんに聞かないとわからない」というような事が多かった事が、まずWSDBを導入したいと思ったきっかけでした。

 

ー部署も、それに紐づくファイルもデータもたくさんあって、要は「人に依存している」部分も多かったということですね。

 

そうですね。Excelで管理する部署もあれば、スプレッドシートやドキュメントで管理する部署もありました。その時は便利なのですが、学生が卒業した後に、在学していた時の情報を問い合わせてくる事が増えてきたので、欲しいデータがすぐに取り出せないのが大変でした。なので、WSDBを導入してから「WSDBのここを参照すればいいんだ」という明確な場所が出来たのは良かったです。

ー現在貴校は金沢校、加賀校、横浜校とグループ全体で導入いただいてますが、グループで導入するメリットはありましたか?

 

横浜校は私たちの中で新しい学校なのですが、そこで導入する際に既存校と同じ画面を見ながら新しい職員にやり方を伝授できたのは良かったです。

教頭という立場からも、3校のデータを同時に見ることがあるので、それぞれの校舎の学生がどんな状態かをすぐに拾いに行けるのが便利になったなと感じています。

 

―校舎を超えて、ノウハウの共有もされるのですか?

 

できるだけ教育の効率化を図っていきたいので、そのような連携をしています。

また、学生を受け入れる時の在留資格申請も3校一括でやっているので、横浜だったら横浜入管、金沢や加賀だったら名古屋入管のようにそれぞれの入管で書類のルールが違う所を、ちゃんと適した形にその都度アップデートしてくださっているので、現場の混乱を防げているなと思います。

ー今一番役立っている機能はどれですか?

 

最近(取材当時2023年5月)で言いますと、入管への報告書ですね。中長期受入届や44号様式、46号様式に必要な出席率のデータは、ボタン一つで半年分出てきます。在留資格更新の書類も作成して出力できますし、そこは本当に便利だと思います。Excelで毎回学生ごとに開いて修正するのはやっぱり大変なので・・・

 

あと、ExcelからWSDBに変わって便利だと感じたのは、データベースなので学生の色々な情報を修正した後でも、過去の記録が追えることですね。他にも、学生との面談で「学生カルテ」を見ると今までの情報が全て見れるので、あちこちからファイル開かなくてもいいのは現場でも役立っていると思います。

ー最後に、今後の貴校の展望を教えてください。

 

先ほど入口から出口の一貫したサポートと言いましたが、卒業後も日本に住み続ける人もいれば、中には母国に戻る学生もいます。そこまで含めて、キャリアの道を作ってあげれたらなと学校としては考えています。ずっと日本にいることが幸せではないと思うし、それが母国であれ、第三の国であれ、そのような部分も意識して、アリス学園での2年間で何ができるかを考えていきたいなと思っています。

 

あとは、個人的な考えですが、留学生が日本を選ばなくなったり、日本で日本語を学ぶという事だったり、日本に留学する事に対する価値観が変わってきていると思っています。その中で、どうやって生き残っていくかということを学校の経営陣として考えている所です。いい答えがまだ見つからないですが、外国人材との関わりが日本語教育だけで終わってはいけないなと思っています。

 

これまでは、例えばアジアの学生は経済的な観点で「働きに来る」というのが主な目的でしたが、これから日本より経済力が上になる国が今後増えたとして、労働以外の目的で日本に来て、そこで学んだり体験する価値を感じてもらえる、そういう場所になるといいなと思います。

【ご協力いただいた学校様】

学校法人アリス国際学園

https://gakuen.alice-japan.net/

▼WSDB注目ポイントピックアップ!

【入管提出書類の作成・出力が可能!】

WSDBでは在留資格申請書類だけではなく、

 

・中長期受入届

・44号様式(各年度の課程修了の認定を受けた者について)

・46号様式(全ての生徒の6か月間の出席率及び当該期間における個々の生徒の出席状況について)

 

などの入管に定期的に提出が必要な書類を作成し、出力することが可能です。

【編集後記】

今回は、グループでWSDBを導入してくださっている学校様に初めてインタビューをさせていただきました。日本語学校を複数校をお持ちであったり、今回のアリス学園様のように様々な形態の学校を運営しているお客様にWSDBを導入していただくケースも多いです。学校やグループ規模が大きくなればなるほど、「人に依存する」情報管理は大変だと思います。今回のように、WSDBを導入していただいたおかげで、作業の効率化が図れたというのは私たちとしても非常に嬉しいことです。

 

引き続き、学生情報の管理でお困りの学校様にWSDBの価値を届けていきたいと思います!

 

株式会社One Terrace

スクールソリューション事業部

松本梨央

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