認定日本語教育で、新しい授業スタイルが可能になる? / コラム, トップ記事 / By 井上 認定日本語学校の制度変更で、注目している点があります。『同時に授業を行う生徒数は20人以下。ただし、生徒の日本語能力、教室の広さ等の施設・設備の環境に照らして、教育に支障がない講義形式により行う授業はこの限りでない。(認定基準第24条第6項)』(留学のための課程を置く日本語教育機関の認定等について 資料(資料(認定日本語教育機関日本語教育課程編成のための指針(案)) 31ページ) 台湾の師範大学で台湾華語(中国語)を勉強していた時に、前半の授業は大教室で文法が行われ、後半の授業は10名以下のクラスでコミュニケーション中心の授業が行われていました。 今までの日本語教育機関の告示基準では、『第一条 九 日本語の授業は,同時に授業を受ける生徒数を20人以下として行うこと。』のみで、例外規定はなかったため、このような授業を行うことができませんでした。 まだ(案)ということですが、認定日本語学校のでは、文法を深く理解しているベテラン教員が前半に文法の授業を多人数に対して行い、後半でコミュニケーションを行う少人数制クラスをという事ができるのかもしれません。 そもそも、文法という科目を置くのが適切かどうかは、別として、今後はこのようにメリハリのある授業形態をとれるようになっていく事は、例えば『1、2時間目に「聞く力・話す(会話)」を少人数制で行い、3、4時間目に「EJU試験対策」で、講義形式授業を多人数で行う』などの学校や教員の特色を出しやすくなるのではないかと考えられます。 学生・学校に自由度が増すことで、満足度の高い授業運営が行いやすくなり、新任教員の育成や定着にも効果も期待できそうです。 その分管理は大変になりますので、ご不安がある方はWSDBにお声がけください(宣伝) 報告書が増えることになるとするなら、大変な部分はありますが、授業については、ポジティブな変化が起こるという面もありそうですね! 株式会社OneTerrace井上智之